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子育てよもやま話~その3~

子どもって、なぜ今ここで?って時に、TVコマーシャルの宣伝文句を唱えたり、どこかで聞きかじった言葉を叫んだりすることありませんか?

場所によっては、親は赤面ですよね!今回は、私のそんな体験です。

息子が3歳の頃。定期購読していた「こどものとも」の中に、「くわずにょうぼう」という昔話があって、何度も「読んで。」とせがまれ、暗記するほど気に入っていました。

内容は、欲張りな男のところに、望み通り、働き者で飯を食わない嫁が来るのですが、実は、頭に大きな口があって、夜中に蔵の米をわしわしと食べてしまう鬼婆だった…。

さあ、どうなるか…。というような話で、絵も決してかわいらしくない大人っぽいタッチで、何がそんなに息子の心を動かしたのかはわかりません。

ある日、二人で買い物に行った先のできごと。

何を見てスイッチが入ったのか、突然、暗記した物語を大きな声で披露したのです。しかも、こともあろうにこの一節。

「おらも女房がほしいなぁ。よっく働いて、飯を食わねぇ女房がほしいもんだ。」

周りでどっと沸く笑い声。穴があったら入りたい~。

息子は「ウケた!」と思ったのか、「さて、ある日……」と続きを語ってくれたので、「ああ。お話なのね。」と周りの人たちもほっこり。

場が和んだのを覚えています。

皆さんのご家庭にも、赤面エピソードがあるかもしれないし、これから生まれるかもしれませんね。30年後に、笑い話になっていることを祈っています。

あれから四半世紀が過ぎ、「くわずにょうぼう」を唱えた息子のもとには…まだ嫁が来ません。笑ってもいられない事態です。