子育てよもやま話~その2~

次男の幼稚園生活で嬉しかったことといえば、必ず思い出すのがお泊り会のこと。

息子の幼稚園では、お泊り会の日、みんなで銭湯に行き、帰り道にお店によってアイスを買って食べるのが伝統で、子どもたちが楽しみにしていた一大行事。

 ところが、そんな楽しみな日に限って、子どもって熱を出すんですよね。似たような経験をした方もいらっしゃるのでは?

 落胆した息子の横で、園に電話をすると、意外な答えが返ってきたのです。

「もし、薬を飲んで熱が下がっているなら、アイスを食べるところから、連れてきませんか?」

「え?それはご迷惑では?」

「どんなに楽しみにしていたか分かるので、パジャマを着て寝るところまで経験させてあげたいのです。夜中熱が上がったら電話しますので、連絡がつくようにだけしておいてください。」

ご厚意に甘えて、いったんほどいていた荷物を再度まとめて、連れて行ったのでした。

 夜11時ころ電話が入り迎えに行きました。そこでもまた、
「朝熱が下がっていたら、朝ごはん食べに連れてきてくださいね。」と。

そして翌朝奇跡的に熱が下がり、園で朝食をとらせていただき解散まで過ごすことができました。

この話には、いろいろなご意見があるかもしれません。でも、息子は一生に一度のお泊り会を「参加した気持ち」になって体験できました。息子の気持ちに寄り添って、一生懸命思い出を作ってくれた先生方には、本当に感謝です。

 今の時代、不可能なことと可能なことがあるかもしれません。でも、子どもの気持ちを第一に考えることや、子どもにとって大切な経験を逃さないこと。そこにはいつも立ち返りたいと思っています。

これって、根っこになるのは「愛」ですね、「愛」。

この記事をシェアする